前機種PRS-T1の機能を強化したソニーの電子書籍リーダー『Reader』の最新機種が「PRS-T2」です。(2012年9月21日 発売)
従来通り、白黒の電子ペーパーを採用した電子書籍端末で、目が疲れにくく太陽の下でも読みやすい画面になっています。
PRS-T2の大きな特徴は、電子ペーパー特有の白黒反転を抑えたところです。
電子ペーパーを使った電子書籍リーダーのデメリットとして、「ページをめくった時に残像が残る現象」や「ページをめくった時に一瞬白黒が反転する」といったものがあります。
ReaderのPRS-T2では、この特有の現象を、独自アルゴリズムによって低減しており、よりスムーズで快適な読書体験ができるようになっています。
通常の書籍は、白黒の反転がおよそ15ページに1回に抑えられています。
マンガについては従来通り、1ページ毎に白黒反転がおこります。
コミックは、1ページあたりのメモリ使用量が大きいため、仕方ありません。
Reader PRS-T2は、Wi-fiモデルのみの発売となります。
カラーは従来通り「黒・白・赤」の3色で、定価は9,980円です。
ディスプレイには評価の高いE Ink社の電子ペーパー「Pearl」を採用しています。
電子ペーパーはバックライトを使わないので、目にやさしく、目が疲れにくい特徴があります。
「紙の書籍と違って、パソコンのディスプレイは目が疲れる」という方でも安心して利用できます。
また、太陽光の反射の影響も受けにくいので、日中であっても外出先で電子書籍を読むことができます。
従来のReaderよりも、バッテリーの持続時間はさらに伸びて、最大で約2ヶ月間充電せずに使えます。
PRS-T2の重さは164gです。
2012年時点で発売されている6インチの電子書籍リーダーの中では、最軽量となります。
一般の文庫本が150g程度の重さなので、ほとんど変わりません。
また、横幅も狭く設計されているので、手が小さい方や女性でも片手で楽に持つことができます。
試しにコミック本(横幅112mm)を片手で持ってみてください。
横幅が110mmであるReader PRS-T2は、それよりも薄く持ちやすいです。
新しく搭載された「ページ同期機能」は、読みかけの本の続きを、別の端末で読める便利な機能です。
外出中にAndroid搭載のスマートフォンで読んでいた電子書籍の続きを、家に帰ってからReaderで読む。というようなことが簡単にできます。
Reader PRS-T2には、Facebookとの連携機能が搭載されています。
今読んでいる電子書籍の感想や、書籍の情報、お気に入りの一文を簡単にFacebookに投稿し、友人同士で共有できます。
また、Evernoteに保存したノートもReaderを通じて見ることができます。
ニュース記事やブログなど、Everenoteのクリッピング機能で保存した文章を、Readerで電子書籍のように読むことも可能です。
管理人がこの商品を買うべきかどうか、独断と偏見で判断します。
電子ペーパー仕様の代表的な電子書籍リーダーを比較してみましたが、「最軽量・持ちやすい」を兼ね備えているPRS-T2はおすすめしたい機種の一つです。
ネックとなるのは価格です。
PRS-T2は9,980円で販売されていますが、他社の電子書籍リーダーはそれを上回る安さで商品を提供しています。
また、暗い場所での読書には欠かせない「フロントライト」もReaderは別売りのライト付きカバーを購入しなければなりません。
「良い商品だが値段も高い」、これがPRS-T2の特徴といえるでしょう。
SONY 電子書籍リーダー Wi-Fiモデル Reader ブラック PRS-T2/BC