パナソニックの電子書籍タブレット『UT-PB1』は、カラー液晶を搭載した読書専用端末です。
白黒の電子ペーパーではない、7インチのカラー液晶を搭載した端末で、雑誌や写真集などもカラフルに閲覧できます。
パナソニックは、自社で電子書籍ストアの運営をおこなっていません。
UT-PB1を使って電子ブックを買うときには、楽天の電子ブックストア『Raboo』を経由して買うことになります。
Rabooとの相性は抜群で、楽天での書籍ランキング情報がリアルタイムで取得できたり、楽天スーパーポイントを使って電子書籍の購入ができます。
普段から楽天市場でお買い物をする人にとっては嬉しいサービスです。
UT-PB1では、Rabooの他にも様々な電子書籍ストアから本を買えます。
各種アプリを経由して本を買うことになるので、読書機能などは購入先のアプリに依存します。
■紀伊國屋書店BookWebPlus
紀伊國屋書店が運営する電子書籍ストアです。
語句の検索や、マーカー機能が使えます。
■BookLive!
豊富な品ぞろえの電子書籍ストアです。
毎月お試しで立ち読みできる書籍が紹介されています。
■eBookJapan
電子書籍ストアの中でも、特にマンガに特化したオンライン書店です。
UT-PB1では、最も相性のいいオンライン書店「楽天Raboo」をベースにして、様々な書店から本を購入できます。
UT-PB1は、読書に特化した電子書籍リーダーですが、その高機能な作りはどちらかと言えばタブレット型PC寄りの作りになっているのが特徴です。
読書だけでなく、カラー液晶でWeb閲覧やスケジュール管理ができるのは便利ですよね。
UT-PB1のデメリットは、『カラー液晶でバッテリーの持ちが弱い』ことです。
シャープのGALAPAGOSのような総合的なタブレット型PCと同じく、カラー液晶を使うことで、バッテリーの持ちが著しく低下するのです。
1回の充電で可能な書籍の閲覧時間は最大6時間です。
読書に特化した端末は、白黒の電子ペーパーを使っているため、1ヶ月充電しなくても駆動できるなどの強みがあります。楽天のkoboやアマゾンKindleがその典型です。
また、端末のサイズは好みにもよりますが、7インチサイズで400gなので、楽天koboの6インチ185gと比較すると2倍以上の重量となります。
最も、400g程度の重量なら片手で持っても気にならない重さです。
パナソニックのUT-PB1の読書機能は、Rabooをはじめ、紀伊国屋などの「アプリ」に依存します。
そして、電子書籍のファイル形式として最も普及しているPDFファイルを電子ブックとして読み込めません。
つまり、自分で自炊したPDF形式の電子書籍は、内蔵のAdobe Readerを使ってPDF資料としてしか読めないのです。
自炊したPDFの電子ブックが、その他の電子書籍と同じように閲覧できないのは非常に残念です。
楽天のRabooや紀伊国屋書店のオンラインストアが利用できるので、電子書籍をネットで買う目的で使うのであれば、良い機種だと思います。
しかし、自炊したPDFを閲覧したいのであれば、私はUT-PB1はおすすめしません。
私は自炊セットを購入して自分で電子書籍化をおこなっていますので、自分で作った電子ブックがスムーズに閲覧できない製品は中々選びにくいです。
リリース後、何度かアップデートが繰り返され、徐々に良くなって来ているので、自分で作った電子書籍も、スムーズに読めるようになるといいですね。