Amazon Kindleシリーズの主力製品となるのが「Kindle Fire HD」です。
さっそく買ってみましたので、レビューもかねて、評価してみたいと思います。
この項目の評価は8。
タブレット型の電子書籍リーダーを買おうと思っている人は、「iPad mini」や「Nexus7」との比較を考えている人が多いと思います。
この3機種はすべて7インチですが、比較するとKindle Fire HDが一番サイズが大きくて重いです。(ただ、価格が一番安いのはKindleです)
実際に持ってみると、片手で十分持てるサイズ感です。
私は手が小さめの男ですが、片手で掴むのはギリギリ。
ただ、片手でKindle Fire HDを支えながら、片手でページめくりするのは余裕です。
これは女性でも大丈夫だと思いますので、読書機能に関しては、片手で操作するのは女性でも問題ありません。
重さも気になるレベルではなく、片手で余裕で持てます。
ただ、ずっと片手で持ちながら読書をしていると、30分くらいすると持つのが疲れてくるかも。。
この項目の評価は9!
紙の本との比較では、もうダントツ電子書籍の方が便利です。
実際、読書好きな人からも、電子書籍は高評価を得ています。
私は昔「紙の本のほうが感覚的に、この辺りのページに書いてたような気が、、という記憶を頼りにページがめくれるからいい」と考えていた時がありました。
しかし、特定のページに飛ぶ際も、電子ブックのほうがスムーズです。
また、最近は電子書店のKindleストアを通じて、有名ブロガーさんなどをはじめ、多くの方が電子書籍の自費出版を開始しています。
自費出版による電子書籍は今後もっと増えると思いますし、そういった本は紙では買うことができないので、本を買うときにより多くの選択肢が増えることもメリットの一つでしょう。
唯一、Kindle Fire HDに辛口評価するならば。。
ページめくり時に、時々「読み込み状態」が表示される点です。(右の画像)
Kindle Paperwhiteのように電子ペーパーを使った端末は、ページをめくるときに、白黒の反転があります。Kindle Fire HDはそういったものは一切なく、スムーズに次のページを閲覧できますが、たまに表示される「読み込み状態」は減点評価です。
この項目の評価は10!
一番売れてる電子書籍リーダーのKindleシリーズだけあって、読書関連の機能は文句なしです。
■メモ
気になった特定の一文に、自分だけのメモを残しておけます。
紙の本で言う、「はしがき」みたいなものです。
「この文章では、作者はこう思っていたのかな?」というようなメモを取りたいときに活用できます。
メモした部分だけを、後から一覧表示でピックアップすることや、ワンタッチでそのページに飛ぶことができます。
■シェア
気になった一文を、FacebookやTwitterに直接投稿できる機能です。
「今わたしはこの本を読んでいます、おすすめです!」と自分の友だちに知らせることができ、「この一部分は名文だ」ということも知らせることができます。
■ハイライト
いわゆる「線引き」機能です。
紙の本にアンダーラインを引くと、本が汚れてしまいます。
しかし、電子書籍なら何度でも線を引いたり、削除できます。
ラインを引いた場所はリストでピックアップ表示でき、後からその部分にワンタッチで飛んで、読み返すことができる、大変便利な機能です。
■ブックマーク
「ふせん」機能です。
読書していて気になった時に、ふせんを貼るのと同じで、気になったページをブックマークしておくことができます。
ちなみに、Kindle Fire HDでは「しおり」機能はありません。
読みかけで本を閉じても、読んだページを記憶しているので、いつでも続きから読書を再開できます。
■辞書
Kindle Fire HDでは、「内蔵辞書」、「Wikipedia」、「ウェブ検索」の3つで、わからない単語をすぐに調べられます。
こういった機能も、電子ブックならではの機能と言えますね。
この項目の評価は5!
Kindle Fire HDには、「Amazon Silk」という独自ブラウザが組み込まれています。
これが、使いにくいとまではいかないが、決して使いやすいとは言えない。。。
画面の読み込み速度もあまり速い印象は感じられなかったので、過度な期待は禁物です。
ただ、普通にインターネットのWeb閲覧はできるので、評価は「5」にしました。
この項目の評価は3!
Kindle Fire HDは、Amazon App Storeという独自のアプリストアから、アプリをダウンロードして機能を増やしていくことが可能です。
ただ、アプリの数がまだまだ少ない、とにかく少ない。。。
いずれ数の問題は解消されると思いますが、普段iPhoneやスマートフォンを使っている人にすると「定番で使っているあのアプリがないのかよっ!」ということになると思います。
ただ、タブレット型PCなので、メールやスケジュールアプリはあります。
また、FacebookやTwitter、Evernoteなどド定番のアプリは押さえられているので、KindleでSNSを見ることもできます。
ちなみに、電子書籍ストアebookjapanでは、すでにAmazon App Storeにてアプリを公開しています。Kindleストアで買った電子書籍だけでなく、ebookjapanで買った電子書籍も、Kindle Fire HDで読めます。
この項目の評価は10!
Amazonと言えば「この商品を買った人はこんな商品も買っています」というレコメンドですよね。
Kindleにも、この機能はバッチリ備わっています。
買った本毎に、すぐに画面の下に「この商品を買った人は~」が表示されるので、関連書籍を次々に買ってしまいそうになります。
また、気になる本はその場でタッチして、すぐにKindle価格とレビューを見て、ワンタッチでダウンロード購入できるので、「気になった本をその場でいつでもすぐに買える」が実現できています。
ちなみに、Kindle本の価格は紙の書籍よりも何十パーセントも安い場合が多いです。
この項目の評価は迷わず10。
この項目の評価は8!
Kindle Fire HDは、Amazonで15,800円で購入できます。(送料無料)
ストレージの容量が大きい19,800円のモデルもありますが、個人的には15,800円のモデルをおすすめします。
一度買った電子書籍は、端末の容量がいっぱいになったら削除してしまってもOK。
何度でもクラウド上からダウンロードできるので、事実上容量は無制限だからです。
iPad miniやNexusのような主要タブレットの中ではダントツの安さなので、コストパフォーマンスは一番優れているといえるかもしれません。
iPad miniとの価格差は13,000円にもなります。
ただ、一つ問題なのは「990円の急速充電器が別売り」だということです。
充電器がなくても、付属のUSBケーブルを使って、パソコンにつないで充電できます。
しかし、USB経由だと、フル充電までにかなーり時間がかかります。
Kindle Fire HDを買うときは、急速充電器も合わせて買うことがほぼ必須なので、実質価格は16,790円、誰かにプレゼントするときは、必ず充電器も一緒に買ってあげてください。
Amazon Kindle PowerFast急速充電器 (端末には付属していません)
990円 【送料無料】
個人的にちょっと気になったのは「Wi-fiモデルだけでなくて3Gモデルも欲しい」ということです。
3G回線(携帯回線)を内蔵したモデルじゃなくても、テザリングなどを使えば外出先での通信は問題ないと思っていました。しかし、これが結構不便。。
どこが不便かというと、外出先で「ページ同期機能」が使えないということです。
Kindleには、タブレットで読みかけだったページの途中から、スマートフォンで読書再開すると言った、読みかけのページを記憶して、他の端末と同期する便利な機能があります。
例えば・・・
私は今年の1月は初詣に行きました。
電車の中ではKindle Fire HDを使って読書をしています。
神社につくと、初詣で大行列となっていて、待ち時間がかなりありそうです。
暇なので、ポケットからiPhoneを取り出して、今度はiPhoneで同じ本を読むことにしました。
「ページ同期機能」が働いていれば、この時点で、Kindle Fireで読みかけのページから、iPhoneで読み始められるのですが、外出先で「同期機能」が使えないので、行列に並びながらKindleをカバンから取り出して読まなければなりませんでした。
ちなみに、Kindle Paperwhiteには、3G内蔵のモデルがあります。
(通信料や契約は不要で携帯回線が使えます)
総評としては、1台目の高機能タブレット端末として買うのなら、あまりおすすめはしません!!(キッパリ!)
逆に、1台目の電子書籍リーダーとしてはイチオシです。
Kindle Fire HDの評価としては、
というのが私の辛口な感想です。
用途に応じて、「電子書籍として使うのがメインなのか」、「メールやアプリをメインに使うのか」を考えた上で、おサイフと相談して考えると良いかと思います。
15,800円 【送料無料】