アップルが日本での電子書籍販売を開始する見込みであると、2013年1月1日の日本経済新聞が報じています。
アップルは、本国アメリカではすでに「iBooks」を通じて電子書籍の販売を開始しています。
日本においても、iPad発売と同時にiBooksの提供は開始されていましたが、品ぞろえが悪く、日本語の電子書籍はまったく取り扱われていませんでした。
先日、AmazonがKindleストアを開始し、大手出版社との契約合意に至ったことがきっかけで、アップルも一気に契約合意となったようです。
今回、iBooksへの電子書籍販売開始で契約合意したとされるのは、講談社、小学館、角川グループです。
雑誌やコミックなど、幅広い品揃えが展開されることが予想できます。
現在アマゾンのKindleストアは、約8万冊の電子書籍を揃えていますが、アップルもそれと同等の品ぞろえにて、iBooksストアをオープンします。
アップルが国内でiBooksを開始した場合、Apple IDを使ってiPhoneやiPadで気軽に電子書籍が買えるようになります。
しかし、個人的にはちょっと「待ち」の姿勢を取りたいところ。
なぜなら、アップルは他社向けにサービスを展開しない会社だからです。
つまり、iBooksで購入した電子書籍は、iPhoneやiPad、Macでは読めますが、AndroidやWindowsでは読めない可能性が高いです。
iPhoneからAndroid携帯やタブレットに乗り換えたら、iBooksで買った電子書籍がまったく読めなくなってしまった、、、ということになってしまうかもしれません。
その点、KindleストアやBookliveは、iPhoneやAndroidに限らず、あらゆる端末でアプリを提供しているので、安心して使えます。
アップルが、AndroidやWindows向けのiBooksアプリを提供するかどうか、見極めてからでも、iBooksストアを利用するのは遅くないはずです。
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