アメリカのAmazon.comは6日、電子書籍端末「キンドル」を新しく4機種発表しました。
今回発表されたのは以下の4機種。
機種名 | サイズ | 価格 | 発売日 |
Kindle Paperwhite | 6インチ | 119ドル | 10月1日 |
Kindle Paperwhite 3G | 6インチ | 179ドル | 10月1日 |
Kindle Fire HD | 7インチ | 199ドル~ | 9月14日 |
Kindle Fire HD 8.9 | 8.9インチ | 299ドル~ | 11月20日 |
これまで、Kindleをはじめ多くの電子書籍リーダーには「E Ink」という電子ペーパーが採用されていました。
しかし、新しく発売される「Kindle Paperwhite」のディスプレイには、新開発した「Paperwhite」が採用されています。
これによって、従来製品と比較してコントラストは25%アップ、212ppiの解像度になります。
これまでのeインクモデルよりも白い背景を実現し、電子ペーパーの弱点である「暗い場所での読みにくさ」を改善するためにフロントライトが追加されました。
また、バッテリーも改善されており、画面を発行させたままでも2ヶ月電池が持続します。
本体の厚さは9.1ミリ、重さは212グラムで、楽天のkobo Touchと比較するとやや重め。
新しい機能として、ユーザーの読書スピードをKindleが感知し、本を読み終えるまでに後何時間かかるか?をお知らせしてくれる機能がつきました。
キンドルペーパーホワイトは3Gモデル(179ドル)とWi-Fiモデル(119ドル)の2機種がラインナップに組み込まれています。amazonのキンドルには広告が挿入されるシステムになっているので、広告なしモデルは別途20ドル高で販売されます。
前機種となるKindle4は、新しくフォントの追加などが行われ、69ドルに値下げして販売されます。こちらはタッチパネルではないので、ボタンを使ってページをめくる仕様です。
iPad対抗のタブレット型PC「Kindle Fire HD」はメモリを従来の8ギガから16ギガに、CPUの改善などを加えて、前機種よりも40%のパフォーマンス向上に成功。
動画などの閲覧もスムーズにできます。
電子書籍を音声で読み上げる機能の他、前面にはカメラを搭載、スピーカーも2つ搭載、さらに無線LANのアンテナを2つ内蔵することで、通信速度が向上しています。
さらに驚きなのがその販売価格です。
前機種のKindle Fireよりもさらに値下げし、199ドル(約1万5700円)で発売されます。
画面の大きさを8.9インチにしたKindle Fire HD8.9も同時に発表されました。
こちらの価格は299ドルからですが、高速通信のLTEを搭載したモデルは499ドルで販売されるようです。
なお、この話は米国の話であり、現在日本での発売は予定されていません。
すでに国内のAmazon.co.jpでは、「Kindle 近日発売」のアナウンスがされていますが、新型のKindle PaperwhiteやKindle Fire HDかどうかはわかりません。
タブレット型PCと言えばAPPLE iPadが有名ですが、Amazonによると、キンドルは米国のタブレット市場で22%のシェアを獲得しているとのことです。