8.9インチサイズのタブレット端末として新しくラインナップに加わったのが「Kindle Fire HDX 8.9」です。
64GBモデルはそれなりのお値段となりますが、それでも他のKindleシリーズと同じく、コストパフォーマンスが非常に高いモデルに仕上がっています。
現時点でKindle Fireシリーズの最高スペックを誇る、Kindle Fire HDX 8.9の主な特徴をまとめます。
Kindle Fire HDX 8.9に搭載された8.9インチサイズのディスプレイは、発売時点でKindle史上最高の高解像度を誇っています。
前機種のKindle Fire HD 8.9が、254ppi 1920×1200の解像度だったのに対し、HDX 8.9では339ppi 2560×1600の解像度となっています。
解像度が上がることで、文字はよりくっきり、写真はよりハッキリと映り、動画やゲームの表現力も増します。
電子書籍リーダーとして使った場合でも、文字がくっきり見えるようになることで、読みやすくなります。
とくに雑誌など、比較的大きなサイズの書籍を読む時はその違いがよく分かるはずです。
Amazon自身が「革命的な軽量デザイン」と称しているように、Kindle Fire HDX 8.9では前記種と比較して34%軽くなった374gの重量となりました。
また、薄さもわずか7.8mmに縮小され「片手で使っても快適な大画面タブレット」として大きく進化しています。
Kindle Fire HDX 8.9のプロセッサは、「クアッドコア2.2GHz」です。
(クアッドコアは4つのコアがあるという意味です)
前モデルがデュアルコア(2つのコアと言う意味)の1.5GHzだったので、スペックを見ただけでも大幅にスピードが向上していることがわかります。
プロセッサの向上によって、タブレットの基本操作や電子書籍のページめくりはサクサク、ゲームや動画の映像はよりスムーズに、読み込み時間も短縮されるので、快適にコンテンツを楽しめます。
また、バッテリーは通常利用で12時間持続し、読書用途のみで使った場合は最長18時間も使えます。バッテリー容量の増加も、Kindle Fire HDX 8.9の特徴の一つと言えます。
「デュアルバンド、デュアルアンテナ(MIMO)」を搭載した、Kindle Fire HDX 8.9は、ネット接続環境をより快適なものにしてくれます。
これらのアンテナによって、Youtubeなどの動画をストリーミング再生している時でも、接続が途切れにくくなり、快適に動画再生が可能です。
また、前モデルよりも遠い位置からでもWi-Fiスポットに接続することができるようになりました。
外出先でも、Wi-Fiの電波に接続しやすくなることで、ネット環境の高速化にも一役買ってくれる機能です。
これまで前面にのみ搭載されていたカメラですが、前面・背面の両側にカメラが搭載されています。
前面カメラは主に、自分撮りとして使ったり、スカイプなどのビデオチャット用途に利用できます。
720pのHDカメラを搭載しているので、綺麗な画面で相手の顔を見ながら、離れている相手とリアルタイムでコミュニケーションがとれます。
背面カメラは本格的な、1080pの8メガピクセルHDカメラです。
高精細HDビデオの撮影に対応しているほか、フラッシュや手ぶれ補正といった機能も搭載しています。
外出先でも高解像度の綺麗な写真を撮ることができ、撮った写真はFacebookやTwitterなどですぐに共有することが可能です。
Amazonでコンテンツ(電子書籍や音楽、動画など)を一度購入すれば、iPhoneやiPad、Androidといった、Kindle Fire HDX 8.9以外の端末でも見ることができます。
特にKindleには、「Whispersync機能」というものがあり、「電子書籍の蔵書、どこまで読んだか、ブックマーク、本の中で線を引いたところ」などがすべて共有され、Kindle Fire HDで読みかけだった本のページの続きから、iPhoneで読書を再開することもできます。
ストレージの容量は大きいにこしたことはありません。
しかし、Kindleシリーズでは一度買ったコンテンツは、Amazonのクラウド上に無制限で、半永久的に保存されるので、何度でも再ダウンロードできます。
万が一、タブレット内の容量が一杯になってしまっても、購入済みの電子書籍や動画を削除し、容量を確保すればOKです。
また読みたくなったら、いつでも何度でも、クラウド上からダウンロードし直すことが可能です。
コンテンツをクラウド上に保存する3つのメリット。
Kindle Fire HDX 8.9は、高機能タブレット端末として、スマートフォンと同様にアプリを入れることで、自分がほしい機能を追加できます。
Skypeやメール、スケジュール管理といった仕事用途にも使えますし、ゲームや動画といったコンテンツ、そしてFacebook、TwitterのようなSNSまであらゆる機能を追加できるのが、Kindle Fire HDX 8.9の特徴です。
電子書籍は、Kindle Fire HDXを使って「Kindleストア」で買う事ができます。
もちろん、利用できるのはKindleストアだけではありません。
Kindle Fire HDX 8.9では、アプリを追加することによって、eBookJapanのようなその他の電子書籍ストアで購入した書籍も読めます。
Kindleストアで売られているのは、電子書籍だけではありません。
■電子書籍
Amazonで本を買っている人は多いと思います。(ちなみに一冊から送料無料です)
しかし、これからはダウンロード販売の時代、Kindleストアではサービス開始時点で10万冊以上の電子書籍が売られています。
■Androidアプリ
Amazonのオンラインストアには、さまざまなAndroidアプリがあります。
ゲームやビジネスに役立つコンテンツなど、さまざまです。
無料アプリの「Facebook」や「Skype」、「朝日新聞」、「日経新聞」もあるので、好きなアプリをダウンロードして機能をどんどん追加できます。
■音楽・映画
Kindle Fire HDは、電子書籍だけでなくあらゆるコンテンツが楽しめるように設計されています。
Amazon MP3ストアでは、音楽や映画も販売されているので、好きな場所で好きな時間にダウンロードして、いつでも綺麗な画面とサウンドで、コンテンツが楽しめます。
サービス開始時点で、音楽は2500万曲以上提供されています。
管理人がこの商品を買うべきかどうか、独断と偏見で判断します。
まさにiPad対抗といった8.9インチサイズのタブレット端末です。
7インチサイズの「Kindle Fire HDX」と比較して画面が一回り大きいので、ゲームや動画にも積極的に使いたい人にとってメリットが大きい製品です。
逆に、読書専用端末として使うのであれば、大幅な軽量化を実現しているとはいえ、少し重いという感じは否めません。
雑誌などの大型の書籍を読む時に8.9インチサイズは役立ちますが、通常の文庫本やコミックをメインで読みたい方は、7インチサイズのタブレットをおすすめします。